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December 02, 2009

「罪と罰」読み終わりました

昨年読んだ「カラマーゾフの兄弟」に続いて、ドストエフスキーの
「罪と罰」をようやく読み終わりました。
「罪と罰」は高校時代に親から薦められ、チャレンジしましたが、
なんとも言えない暗さに辟易して読むのをやめてしまったという
ことがあり
ました。

昨年2回ほど亀山郁夫さんの講演を聴く機会があり、「カラマーゾフ
の兄弟」に挑戦したら、これが面白くて面白くてという感じで読み進め
あっという間に終わってしまいました。
次は「罪と罰」ということで、全3巻が出揃ったところで読み始めました。
しかし、遅々として進まず、1巻を読み終えるのにとても時間がかかって
しまいました。これは内容云々ではなく、単に仕事が忙しく、時間が
取れなかったからです。

少しずつ時間を見つけては読み進めるといった形で、その1巻を読み終えると
あとは一気に読んでしまいました。

やはり新訳で読みやすいということもあったでしょう。ロシア文学は人名
がいろいろとあって、わけがわからなくなるのですが(これが前回は
断念したひとつの理由でもありました)、今回の訳ではそれらを統一して
くれていることと、栞に人名が書いてあり、それを見ながら読むという
形のおかげで人物が良くわかりました。それでもボクはたまに混乱して
ましたが。

第2巻以降の(第3部以降)ラスコーリニコフの心境の移り変わりがとても
興味深く思えました。
最後は感動を覚えるほどの心境の変化もあり、そこまでの暗い話から
の展開には驚かされるばかりでした。

この2つの物語を読み終え、ロシア文学に独特の暗さの理由を考えて
見たくなりました。やはり亀山さんの本で少し勉強しようかと思ってます。
時を同じくして、小林和男さんの「狐と狸と大統領」を読み、ロシアの深さ
を感じているところです。

でも、なんか途中暗い気分になるので、また読みたいとは思っていません。
しかし、なぜか惹きつけられるというのはなぜなんでしょうね。
不思議です。

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September 20, 2009

最近読んだ本&読んでいる本

ここ最近読んだ本。

感想も書きたいのですが、とりあえず記録だけ。
後で感想も書きますね。

罪と罰(1) 亀山郁夫訳


いっしょに考えてみようや ノーベル物理学賞のひらめき (朝日選書) 小林 誠 益川 敏英

がんと闘った科学者の記録 戸塚洋二 立花隆

ケンブリッジの卵 下村 裕

どれも読み応えのある本です。

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November 10, 2007

読書の記録12

ウェブ時代をゆく-いかに働き、いかに学ぶか
      
 梅田望夫著 ちくま新書 \740+TAX

「ウェブ進化論」に続く完結編と銘打たれたこの本。
著者のBlogで発売を知り、仕事帰りに買って読んだ。

まず読後の感想を一言で言えば「期待を裏切らない本」と言えよう。
事前に批判的な評論を見た上で読んで見たのだが、僕自身は
知らなかったことが多かった。今回はいろいろな本からの引用が
ちょっと目立つ感じはするが、文脈からははずれていないのでそこ
まで気にならない。羽生さんの言葉は前回も見ているのだろうけど
今回改めて良い言葉であると感じた。この言葉に関しては、教員と
いう立場で生徒の進路指導をする上で、新しい見方を教えてくれて
いる気がする。以下、教員という立場でこの本を読んでの感想である。

好きなことを見つける、というのは一部の生徒を除いてかなり難しい
ようである。特に最近はその傾向が強く、目的もなくただ勉強をして
いるという生徒もいるようだ。それだけでなく、そのことで強く悩んで
いる生徒もいる。そういった生徒にはこの本を読んで、考え方の一つ
として学んで欲しいと思った。

以前、同僚の先生にフリーソフトって何のために作っているの?と
聞かれたことがあった。作りたいから作っているんでしょう、と答える
と、それには理解ができないという答えが返ってきた。少し意味合い
は異なるが、ここでいうオープンソースのもつ意味を、以前からの
価値観で考えることはかなり難しい。それをいろいろな例で説明して
くれている部分などは、特にある程度年配の方に読んでもらいたい
部分である。そして、日本のIT起業家たちにも。

この本に出てくるシリコンバレーのIT起業家たちと日本のそれは、
名前は同じでも中身が大きく違う。某扉の○えもんと呼ばれていた人
は「会社を大きくする」ことが目標になってしまっていたが、googleは
ずいぶんと違っているように見える。エンジニアがエンジニアを評価する、
という部分は日本にはあまり無い評価システムではないか。

最後の頃に出てくる「30歳から45歳までの15年」という部分は、
教員の世界では「30歳から40歳までの10年」だと思う。この間に
いかにして実力を蓄えていくかがその後の教員人生を決めるよう
に思える。

この本は外部との接触が少なく世間知らずと批判される教員にも
読んで欲しい一冊だ。特に良い大学へ行くことがすべてと考えている
人に。

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October 10, 2007

読書の記録11

読書の記録11

ファーストマン ニールアームストロングの人生 (上)(下)
ジェイムズ・R・ハンセン著 日暮雅道・水谷淳訳
それぞれ\2,380+TAX

1969年7月に初めて月面に降り立った男、ニールアームストロング
の初となる自伝である。上巻466P、下巻509Pという大作である。
2年前にフロリダの空港で英語版が売られているのを見て、日本語
に訳されないかと期待していた一冊。アポロマニアックスで紹介されて
いたのをすぐにAmazonで購入。なかなか読む時間が取れなかった
が、ようやく読み始めて、あっという間に読んでしまったという印象である。

月の記憶という本で、ニールアームストロングという人物は最後に
少しだけ出てきて、世間一般には登場しないものだと思い込んでいたが
この自伝を読んでみると、彼の性格にもその原因があるように感じた。
しかし、それを非難する人の意見には賛同できない。彼がそういう道を
選択した理由にも、もっともな理由があるからだ。

さて、上巻はアームストロングの幼年時代からジェミニに乗るところまで
が書いてある。今までに聞いていた記憶と異なる部分がいくつもあり、
非常に興味深かった。たとえばジェミニ8号では危機的な状況になるわけ
だが、その状況を招いた判断は彼のミスだと言い切る宇宙飛行士たちが
複数いたことなどがある。それにしても、本人とのメールのやりとりや、
兄弟たちへのインタビューなど、著者の情報収集の多さにはびっくりさせ
られる。また、上にも書いたように、アームストロングを褒め称えるだけ
の伝記ではないことも特徴の一つであろう。良い情報も悪い情報もどちら
も書いてあり、その判断は読み手に任されている印象を持った。

下巻ではいよいよアポロ11号で月面に着陸するところから、現在までが
書いてある。以前より話題となっていたオルドリンとどちらが先に月面に
降りるのか、ということに関して公式発表の詳細が記されていることは
興味深い内容であった。また、月面での活動内容などに関しても、今まで
に聞いていた話と異なる部分などもあった。上にも書いたが、この本は
ある意味ではアポロ11号の詳細な記録集ということもできるだろう。

とにかく、970Pを超える(後書きなどを入れたら991P)内容であるにも
関わらず、あっという間に読み終えた。良い本を読んだときの充実感が
あった。アポロ計画に興味のある人は、ぜひ一読していただきたい。
興味の無い人にはちょっときつい(値段も内容も)かもしれないが、読んで
ためになる部分も多いことと思われる。

久々に良い本を読んだ。

10/11 一部数字を訂正しました。

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May 11, 2007

読書の記録11

エルピーダは蘇った 異色の経営者坂本幸雄の挑戦
 松浦晋也 日経BP社 \1,500+TAX

先日NHK「プロフェッショナル」で取り上げられていた人の本である。
ずいぶんと前に買ったのだが、なかなか読む時間がとれずにいた。
テレビを見てから読んだのだが、プロの経営者としての顔が見える
本である。

 坂本さんは日本式の経営者を鋭く批判する。仕事の中身がわかって
いない人間に判断ができるわけない、と。僕のイメージする会社って
いうものは、ブレーンがいろいろと資料などをそろえて、社長にその
決裁をしてもらう、というものであった。この会社像は坂本さんによって
厳しく批判されていたそのものである。
 やはり会社というものは、大きくなりすぎても難しいものなのだろうか。
トヨタやその他の大企業では、どのようにこの点を克服しているので
あろうか。そちらに興味がでてきた。

ちょっと内容が薄い感じがするのは、TVを見てしまったからだろうか。
もうちょっと時間をかけてから本にしてもよかった気がする。
TVを見ていない人が、この経営者坂本幸雄さんを知るに良い本
だし、この社長は参考になる点が多い人だと思います。

本の中に、学校にも通じる、気になった言葉があります。
引用します。

「会社は
夢で始まり
情熱で成長し
責任感で維持され
官僚化で衰退する」

仕事には責任感を持って取り組まなければ。

この言葉だけで、この本を買った甲斐があった気がしました。

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April 27, 2007

読書の記録10

風の男 白州次郎  青柳恵介 新潮文庫 \400+Tax

 前回に引き続き、白州次郎本。読めば読むほど、すごい人物であった
と思わせるエピソードが満載である。おそらくは賛否両論があるのだろう
し、本の性質からいって悪いことは書いていないが、それを差し引いたと
してもすごい人物像が頭から離れない。
 話の中でかなり前回読んだものと重なっているため、新しく知った部分
としては軽井沢ゴルフ倶楽部の部分が多い。相手が誰であろうと、自ら
のプリンシプルに照らして判断する、という部分はぜひ見習いたいものだ。
その前に自分のプリンシプルを確立する必要があるが・・・。
 読み進むと歴史上の人物がいろいろと出てくる。やはり育ちというもの
は人格形成に重要なものと感じる。良い意味でのおぼっちゃまである
白州さんは、それが故に愚直なまでに自分のプリンシプルを大切にして
いたのだろう。

これで3冊目の白州次郎関連本だが、こういった人が現代にもいるのだろうか
ということを考える。時代の寵児ともてはやされる人はいても、本当の意味で
日本を考えて行動できる人物に出会ってみたいと思った。

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April 20, 2007

読書の記録9

プリンシプルのない日本 白州次郎 新潮文庫 \476+Tax

前回の「占領を背負った男」に続いて読んだのは、
白州次郎氏本人がいくつかの雑誌に書いた文章を集めた
この本である。

日本の社会や国民について、暖かくも厳しい指摘が満載されて
いる。既に半世紀近くが過ぎているというのに、現在の政治の
状況などに合致する内容が多いのには驚かされる。後半で
民主主義について論じている部分などは、投票に行かない人
たちにぜひ読んで欲しいものだ。

日本国憲法についても、現在改憲を諮るための国民投票法案が
国会で審議されているところだが、異なった視点で改憲を指摘
している点も見逃せない。政治家のみなさんはこの本を読んだこと
があるのでしょうか。その部分って問題になっているのかな?

読み終えて、爽快感がある。また、こういった大人物が現代にどれだけ
いるのだろうか。このようなことを考えさせられる一冊だ。
引き続きもう一冊、白州次郎関係の本を読む予定。

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February 14, 2007

読書の記録8

シリコンバレー精神 梅田望夫 ちくま文庫 \640+Tax

「ウェブ進化論」の著者が2001年に出版した「シリコンバレーからの手紙」
の内容を再構成して、長いあとがきを添えて出版した本である。内容は
文字通り、著者がシリコンバレーでネット革命とITバブル崩壊に直面した
ときに感じたことをつづるものであり、現在ではちょっと昔の話といった感じ
もある。しかし、のほほんと日本で暮らしていた僕にはかなり刺激的な内容
が多く含まれていた。特にそう感じたのが、日本におけるベンチャー企業と
シリコンバレーのベンチャー企業の質の違いについて述べられていた章で
ある。風土の違いと言ってしまえばそれまでだが、あまりにも違いすぎる
感覚に戸惑ってしまう。今までの会社という概念を打ち砕かれる感じがして
心地よかった。「変化を面白がる楽天主義」まではなれそうにも無いが、
「変化を面白がる」状態でい続けたいと思う。
38ページにも及ぶあとがきで今から6年前を省みているが、そこで見えてくる
のは、大多数の敗者とわずかな勝者の姿であった。
「ウェブ進化論」もそうであったが、今までの自分に無い考え方を教えてくれる
一冊である。

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February 07, 2007

読書の記録8

チーム・バチスタの栄光 海堂 尊 宝島社 \1680

難しい心臓手術を連続で成功させた医師、桐生が率いるチーム・バチスタ。
そのチームが手がける手術で3件の術中死が発生した。その原因究明を
命じられた精神科の医師、田口。大学病院の中の権力争いがからみあう中、
術中死の原因はどこにあるのか?

大雑把にあらすじを書くとこんなところでしょうか。
ミステリーですので落ちを書くことはしませんが、その面白さにあっという間に
読み終えてしまいました。前半部と後半部では、新しい登場人物の出現で
一気に事件が展開し、解決する。登場人物の人間関係も結構複雑だが、
それぞれのキャラクターがはっきりしていることもあり、前を読み返すほど
では無かった。しかし、いろんな伏線が前半部に隠されていることに、後半
で気がつく。前回書いたフロスト警部ほどの複雑さではないにしても、うまく
つながるように作られている。最後が少しあっさりしている、というか、あれ?
という印象を持ったが、シリーズ化できそうな終わり方という見方もできる。

次回作での田口医師の活躍を期待したいと思う。

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February 01, 2007

読書の記録7

クリスマスのフロスト R・D・ウィングフィールド 創元推理文庫 \940+Tax

フロスト警部シリーズの第一作。5年くらい前に、図書館の司書さんから
薦められた本。なんか読みたくなって、Amazonで買ってしまった。
ミステリーだから、一度読んでしまうともうネタを知っているのでつまらない
かな、と思ったがそんなに簡単な本では無い。2回目も夢中になって読んで
しまった。確か1回目のときは、次の日仕事があるにもかかわらず、午前3時
くらいまで読んでいた記憶がある。
 フロスト警部は下品極まりない、仕事中毒人間であるが、犯罪者の心理を
理解して動く辣腕の警部である。あとがきにもあるように、大変格好悪くて
人間臭い警部は、卑猥な冗談と汚い言葉を発しながらも、複雑にからみあった
犯罪を解決していく。このギャップが良いのだろう。全くかっこよいところの無い
刑事ドラマなんて・・と思われるかもしれないが、ぜひ一度読んでいただきたい。
この本が持つ、多くのなぞが一つにつながるドラマに夢中になるだろう。
そして、全くポリシーが無いフロスト警部のファンになっていると思う。
 一つだけ注意することは、年齢の低い青少年にはお薦めしないことだ。
刑事ものにヒーローを求める人も読まないほうが良いかもしれない。ある
意味ではヒーローだが、事件を解決する姿はかなりかっこ悪いから。
「踊る大捜査線」を下品にした感じと言えるか?ちょっと比較できないかな。
フロストは青島刑事に比べると、本当に下品だからな。
 でも、ファンになってしまうのだから、面白い本である。

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